性別 男性
イニシャル S.N.さん
引きこもりになった時の年齢 12歳
引きこもりを脱した時の年齢 13歳
引きこもりしていた期間 1年

私がひきこもりになったのは中学生に入学してすぐでした。小学生の頃はいたって普通の子供で友達もそこそこいて成績も普通でした。

その小学校は当時一学年90人くらいで3クラスに分かれていました。中学に入学すると一学年200人近い人数で6クラスに。それだけだとそこまで大きな問題では無かったのですが。

振り分けられたクラスに小学校の時の親しい友達がほとんど居なかった事が一つ引きこもりへの原因になりました。

今でも覚えている引きこもりになった決定的な出来事

親しい友達が近くにいないというだけで大きな不安を抱えたまま始まった中学校生活。なんとか最初だけでも乗り切れればと思っていたのですが。

致命的だったのはホームルームでの担任教師の一言。「○○君に、学級委員をやってもらう」その○○君が私だった瞬間は大げさかもしれませんが、時が止まったかのような感覚でした。

そもそも人前で発言するようなリーダータイプでは無い自分。周りにはまだ心を許せる友達も居ない。クラス全員の前で指名され拒否する事もできず。この段階で学校生活が完全に嫌になったのを今でもハッキリと覚えています。

不登校から引きこもりへ。そんな私に対して家族は

嫌々ながらも無理して学校生活に慣れていこうと思っていた私ですがやはり長くは持ちませんでした。仮病を使い学校を休んだり早退したりが段々と増えていき、結局入学から一か月ほどで引きこもりになってしまいました。

平日の昼間から家でゲームをしたり漫画を読むだけの毎日。そんな自分に家族も対処が分からなかったのでしょう。そもそも自分の子供が引きこもりになるなんて想像もしていなかったはずです。

普通の子は行ってるんだから頑張って学校に行こうと言ってきたり。よく分からないカウンセラーのところに連れていかれたりと的外れな事ばかりされていました。

正直自分だって義務教育の学校に行ってないおかしさには気がついています。けれど体が、心が。学校に行くことを拒否していました。

脱引きこもりへの出会い

約半年引きこもっていたある日の事。親から「友達のお父さんが仕事を手伝ってみないかと提案してくれている」と伝えられました。学校には行きたくないけれど家に居るのも飽きていた私はその提案を受け入れました。

倉庫整理が主な仕事でしたがずっと家に居た私からするとやりがいのある仕事内容でした。その他にも営業に同行させてもらい、いろいろな所に連れて行ってもらったり。

少しですがお金もいただいていました。けどその仕事でさえも仮病やズル休みをしていた私。ある時休みたいと電話した私にそのお父さんから「本当は体調悪く無いんだろう?全部分かってるから、逃げるのはやめよう」と。

この一言は今でも忘れられません。そのあとその方といろいろ話をしました。私は自分への情けなさから泣きながらでしたが。逃げる事は楽な事。

だけどそこから逃げずに進んでいく事は大変な事。それを乗り越えて逃げない人間になってもらいたいと言ってくれました。これが私を前向きにさせてくれた大きな出来事でした。

もし中学生の引きこもりの子がいたら

結局私は中学2年生の春から学校に復帰しました。正直最初登校するまでは不安しかなかったです。ですが小学生時代の友達が引きこもりの時も家に来てくれたのは救いでした。

登校する時も迎えに来てくれて一緒に学校に行ってくれて本当にありがたかったです。ただ私の場合学校に行く事だけで満足して勉強が疎かなまま中学校を卒業しました。

そして高校に入学して中学の基礎さえもできていない学力でついていけるはずもなく高校を中退してしまいました。今にして思えばしっかり勉強しておけば良かったなと後悔しています。

アルバイトの条件でも高卒以上募集というのは多いので。なので不登校や引きこもりの学生の方がもしいらっしゃったら。学校に無理をしていかなくてもいいので勉強はある程度できた方がいいです。

高校に関しては普通の学校では無く通信制の高校は同じような境遇の方が多く環境が整っています。人との関わりが苦手な場合でもオススメできます。とにかく自分一人で抱え込まない事が大事だと思います。