性別 女性
イニシャル A.S.さん
引きこもりになった時の年齢 28歳
引きこもりを脱した時の年齢 29歳
引きこもりしていた期間 1年

過去に二年程引きこもりを経験したことがありました。仕事にも行かず友人にも会わず毎日昼夜逆転した生活を送っていたところ、親に追い詰められて結局働かざるを得なくなり引きこもりを脱しました。

それから6年経過し、社交的になり他人との付き合い方を覚えて精神的に成熟したと思っていたらなんと再び引きこもることになってしまったのです。

そうして一年間引きこもり生活を送ることになったのですが、きっかけは本当に些細なことでした。

産後の姑との関係が険悪に

出産をしたのですが、初めてのことばかりでなにもわからず疲れきっている時に姑や義理の妹がしょっちゅう家に来ました。出産する前までは楽しいお茶会になったのでしょうが、産後は訪れる度に育児のやり方が違うと教えられてうんざりしてしまいました。

悪意があるわけではなく好意でのことだったのですが、私に気持ちの余裕がなくとにかく家に来られるのも嫌だと夫に伝えました。すると夫は私が嫌がっているからやめろとそのまま姑や義理の妹に話をして、姑達は恩知らずだと怒り険悪な仲になってしまったのです。

仲直りのタイミングを逃す

出産をする前であればささっと謝ってしまったのでしょうが、その時の私はとにかく育児に疲れてしまっていて連絡さえとるのが億劫になっていました。

それに、下手に謝罪をしたら再び家に来てあれこれ言われてしまうのだろうかと考えて謝罪をするのを躊躇ってしまっていました。そうこうしているうちに仲直りできるタイミングを逃してしまい、私はすっかり姑から嫌われてしまったのです。

姑から夫には度々連絡がきているようでしたが、私の愚痴を言っているのが聞こえてしまい、次第に凹むようになりました。姑とさえうまく付き合っていけないなんて自分はコミュニケーション能力が低すぎるんじゃないだろうか。

母親になったのだからママ友付き合い等もあるのに今後上手に人と付き合っていけるのかと思いました。人付き合いに自信がなくなってしまったのです。

引きこもり生活開始

何もやる気が起きなくなってしまって、赤ちゃんの世話と家事以外は何もしなくなりました。買い物はすべて夫に頼み、一歩も外に出ない日々です。

正直なところとても楽でした。誰かに気を遣ったり、遣われたりしなくていい生活はまるで天国のように心地が良かったのです。このままずっとこの生活が続けばいいのにと思っていました。

けれどたまに現実を考えて怖くなることがありました。このままの生活を続けていると友人がいなくなってしまう。一人ぼっちになってしまう。

困った時に誰にも助けてもらえなくなってしまう。このようなことを考えては、いつかは抜け出さなきゃいけないと思いつつぬるま湯につかっていたくて引きこもりを続けていました。

友人からの叱咤で復活

そんなある日、友人から久しぶりに会って話そうという連絡がありました。以前なら喜んで会う約束をしましたがその時は引きこもりをしていたので仲の良い友人とさえ会うのが億劫だと思っていました。

用事があるから会えないと伝えるとならいつなら空いているの?と聞かれて面倒だと返信をせずにいたら友人から電話があり、まさかまた引きこもり?と静かに怒られました。

前回引きこもった時も迷惑をかけていたのですぐに察したようです。私は引きこもりに至るまでの事情を説明したのですが友人にどうでもいいと一蹴されました。

彼女が言った甘えないでよ。人間関係なんてほとんどの人が悩んでるんだけどという言葉が胸に突き刺さりました。よく考えてみれば当たり前のことですが、気づいていなかったのです。

私だけが苦しんでいるわけじゃなく、皆大変だけれどなんとか頑張って生活をしているということに。私は友人と会う約束をしました。

お出かけ大好きになりました

友人と会って、沢山話をしました。姑に対してどうするべきか相談したり、人間関係で一番辛かったことをお互いに話したり、くだらない話で盛り上がったりもしました。

久しぶりの外は気持ちよく、とても楽しかったです。話をすることですっきりできたのか、その日はぐっすり眠れました。その後は友人と頻繁に遊ぶようになりました。

お出かけ好きなので一緒に遊ぶようになったら自然と私までフットワークが軽くなり、現在は私も外出ばかりしています。振り返ってみて、私は心が弱くて引きこもりになってしまうのだとわかりました。

皆が頑張って乗り越えていることに躓いてしまうのです。しかし自分だけが辛く苦しいわけではないのだから、しっかりしなければなりませんでした。

引きこもりで悩んでいる方は、友人や家族など厳しいアドバイスをしてくれる人間を大切にして、耳を傾けてみてください。大切に思うからこそのキツイ言葉であり、もっともな内容でもあったりするので聞く耳を持てば引きこもりから脱出できる可能性もあるのです。