性別 男性
イニシャル S.K.さん
引きこもりになった時の年齢 22歳
引きこもりを脱した時の年齢 23歳
引きこもりしていた期間 1年

私は大学生の時にささいなことがきっかけでひきこもってしまった時期がありました。今振り返ると小さな出来事だと思えるのですが、その当時の私にとっては世界の終わりのように思えたのです。

一人暮らしで引きこもって人を寄せ付けないようにしていた私でしたが、そのひきこもりから脱却できたのは自分自身だけでは無理でやっぱり人の力のおかげでした。

出したはずの履修届

私が引きこもりを始めたのは大学の履修届がきっかけでした。その期の授業が始まる前に履修届を提出しておかないと、いくら真面目に授業を受けても単位は認定されません。

当然私も履修届を提出したのですが、後日大学の教務課から連絡があり「履修届を提出されていないので今期の単位認定はありません」とのこと。

当然私は提出しにいきましたので、教務課に抗議しにいったのですが「そのような記録はありません。単位認定はできません」の一点張りで取り付く島もありませんでした。

引きこもり生活の始まり

そうなると当然今期は授業を受けても全くの無意味となります。もちろん知識は増えるので無意味ではないのですが、進級・卒業という観点から考えた場合は無意味です。

卒業が遅れるので就職も遅れることになります。私はすでに大学に入学する前に一度浪人を経験しているので、これ以上足踏みするということは就活においてとてつもないデメリットになると思いました。

そう考え出した瞬間に何もかもが意味のないことのように思えてきて、全てが億劫になりだんだんと引きこもりの生活に浸かっていくようになってしまったのです。

届かぬ声

当然大学に来なくなった私に対して友人からは「どうしたん?」「体調悪いん?」などの連絡が入りますがそれらも全て無視していました。

特別仲のいい友達はわざわざ家まで来てくれたりもしましたがそれも全て対応せず。ただただ一人にしてほしい、そっとしておいてほしいという気持ちで無為な毎日を過ごしていました。

この時に友人からの声に少しは耳を傾けていれば引きこもりから脱却するのも少しは早くなったのかもしれませんが、当時の私にはそれができませんでした。

思わぬ手段での来訪

しかしある日、私の引きこもり生活は突如終わりをむかえます。その日もいつものようにベッドに寝転がりながら携帯をいじっていたのですが、何やらベランダのほうからガサゴソと音がします。

私の部屋は2階で外から登ってこようと思えば登ってこれるので、まさか不審者が?と思ってカーテンの隙間から外を見てみるとそこにいたのは親友のKでした。

驚いて思わず窓を開けると「やっと会えたな。入っていい?」と言うK。拒むわけにもいかなかったので窓から部屋に入れました。聞けばずっと私のことを心配してくれていて、会って話をすれば外に出てきてくれるだろうと思い何とかして私に会う方法を模索していたようなのです。

「自分にはこんなに心配してくれている人がいる」そう思えた瞬間に引きこもっていることが馬鹿馬鹿しく思えてきました。

ほんの少しのきっかけ

私が引きこもりになったきっかけはほんのささいなことでした。そしてそこから脱却できたのもささいなことでした。しかし後者のきっかけは親友のKがいなければ決して訪れることはなかったでしょう。

一度引きこもってしまい外との接点を絶ってしまうと、思考が内向きになりものごとをどんどん悪いほうに考えていってしまいます。全てのものごとを一人で考え込んで思い込んで抱え込まないで、悩んでいる時には少しでもいいので外の世界との交流を取るようにしましょう。そうするだけで物事は少しずついいほうに向かっていくはずです。