性別 女性
イニシャル H.A.さん
引きこもりになった時の年齢 16歳
引きこもりを脱した時の年齢 18歳
引きこもりしていた期間 2年

引きこもりは、自分も辛いし、家族も辛いです。そんな状況に甘んじているわけではなく、抜け出したいと考えても、どんどん外の世界から取り残されていくような気がします。

自分は必要ないんじゃないか、自分はダメな人間なんじゃないかと考えたこともありました。まずは、少しずつでも外との繋がりを持つことで、引きこもりから脱することができます。

生活環境の変化についていけずに、引きこもりがちになりました

わたしが、外に出たくないと感じ始めたきっかけは、高校への入学でした。出来の良い兄が通っていた学校で、わたしも必死に勉強して入学しました。

でも、いざ入学してみると勉強にはついていけないし、人見知りの性格が災いして友達作りにも難航していました。最初のテストでは学年で後半の順位でした。

親に、あなたは兄とは出来が違うと言われてすごくショックでした。その日から、教室にいることが息苦しく感じ始めたんです。心臓がドキドキしてきて、過呼吸のようになり、早退することが多くなりました。

そういうことを繰り返していると、今度はまた苦しくなるんじゃないかと怖くなり、学校へも行くことができなくなりました。

家族の反応が、しだいに諦めたものに変わりました

親は、わたしが学校に行かなくなったことに対して、最初は強く言いましたが、しだいに態度を軟化させてわたしを病院に連れて行き始めた。

だけど体に異常がないことを知ると、態度が諦めたものに変わったんです。この子は精神的に弱いから、と親戚に言っているのを聞いたことがあります。

親の顔を見るのが辛くて、部屋に引きこもるようになりました。

外の世界から置いていかれたように感じ、自分は必要ない人間だと思っていました

一日中、部屋から出ず、カーテンもひいて外が見えない場所にいると、安心感と同時に不安も感じていました。自分が忘れ去られた存在だと感じたんです。

このまま死んでも、誰も困らないだろう、むしろ親は喜ぶかもしれないと思うと、そうなるのが一番良いような気がしました。ほとんど食事もしなかったので、活力がなかったんだと思います。

何もする気が起きなくて、何も考えたくないとおもいました。外の世界から置いていかれて、わたしは1年くらい部屋の中に閉じ籠っていました。

わたしを救いだしてくれたのは、幼なじみでした

引きこもる前からわたしにはメル友がいました。近所に住んでいる幼なじみです。引きこもりの間はメールも見たくなくて、返信もしなかったのですが、その間も彼女はメールを送り続けてくれました。

内容は他愛もないことでしたが、それをたまたま見たとき、わたしのことを忘れずにいる人がいてくれたんだなと感じました。彼女はわたしが引きこもっていると知っていたようですが、そのことについては一切触れませんでした。

面白い話を教えてくれて、少しずつ気が紛れていきました。彼女からのメールだけが、わたしと外の世界を繋いでくれていたんです。それから1年かけて、わたしは引きこもりから脱しました。

幼なじみからのメールが拠り所でした。後から聞いたら、両親もわたしのことをとても心配していたそうです。今考えると当たり前なのですが、自分の内側にこもっていたわたしには、それを考える余裕がありませんでした。今は、辛抱強く待ってくれた両親と幼なじみに感謝しています。