性別 男性
イニシャル M.N.さん
引きこもりになった時の年齢 21歳
引きこもりを脱した時の年齢 22歳
引きこもりしていた期間 1年

「ひきこもり」と一言で言っても、その悩みは千差万別。一人一人が違う悩みを抱えています。それでも少しでも、今ひきこもりで悩んでいる方の力になればと思い、自分の経験したひきこもり談をお伝えしようと思います。

私は18歳から二年間専門学校に通うも就職活動にに失敗。ついには21歳の時の半年間、仕事も何もできずに家でひきこもっていました。

進む道が見えなかった

動物園で働ける!というような謳い文句の専門学校に通っていたのですが、そういったところへ就職できるのはほんの一握りの生徒のみ。

自分はその狭き門を通ることができず、かと言って完全に諦めきれずに、卒業後もその道を模索しながら昼はお金を払って別のスクールで勉強し、夜はアルバイトをして過ごしていました。

しかし専門学校よりも高額のスクールで勉強することは、今思えば殆ど無意味なものばかりで、希望の職への道は全く見えてきませんでした。

そして悩んでいた同時期にアルバイト先のスタッフのトラブルに巻き込まれてしまい退職することに。もうすべてにやる気を失くしてしまい、次のアルバイト探しもしませんでした。

なにもしない自分を正当化

アルバイトをしなければ、当然通っていたスクールの費用は出せなくなります。その後すぐにスクールも辞めました。その時は既にスクールには何の意味も無いと思っていたのでそこは問題なかったのですが、じゃあこれからどうしよう…ということになり、下手に勉強を続けてしまったために、学んだことと関係のない職に就くことを嫌いました。

その結果が「毎日求人誌を見て希望の仕事を探すだけ」の日々でした。何か別の仕事に就いたら、希望の仕事が見つかった時にどうすることもできない、と思い込んでしまっていたのです。

いつしか求人誌を見ることで満足し、希望の求人が無いことで少し安心するような、「無いんだから仕方ない。自分は仕方なくこの生活を続けているんだ。」と考えてしまうようになりました。

失わないと分からなかった

そんな何もしない生活が半年続いた頃、付き合っていた彼女に別れ話を切り出されてしまいます。ずっと元気づけてくれていたのですが、それが限界に達していました。

そこでやっと自分がどんな状況にいるのかを知り、一念発起して「希望していた職種と違う道でも、働いて彼女を安心させるんだ」と真剣に仕事を探し出しました。

やる気になれば早いもので、一か月ほどで仕事を始められたのですが、その時は既に彼女の心は離れてしまっていました。「お尻に火が着かないと動かない」なんて言いますが、ひきこもっていると、自分がどんな状況にいるのかさえ分からなくなってしまいます。

期間が長ければ長いほど、周りの声も届きにくくなってしまいます。火が着いていることに気づけないのです。こんなに恐ろしいことはありません。

結局何があろうと、どんな問題であろうろ、最後の決断は自分にしかできません。ひきこもっている多くの方は、その決断をしない結果だと思うのです。

最初は小さなことでも良いんです。自分で決めて、自分で選択して、決断をする練習をしてみて下さい。「今から掃除をするぞ!」とかでもいいんです。

いつかきっと、その部屋を出て、自立するんだという決断ができる日がきます。そしてその日を決めるのも、あなた自身なのですよ。