性別 男性
イニシャル Y.O.さん
引きこもりになった時の年齢 14歳
引きこもりを脱した時の年齢 15歳
引きこもりしていた期間 1年

何もなく順調に、平凡な毎日を過ごしていた中学1年の春休み。部活も順調、勉強も落胆するような成績は取っていない。中学1年の頃の担任が異動となりどんな教師が来るのか楽しみにしていた面もあったが、まさかあんなことになるとは思わなかったです。

きっかけは些細なことからおきた

中学2年がスタートしました。担任が変わり、その担任が部活の顧問をやることになりました。私は小学生からバスケットをやっていて、自分で言うのも変ですが周囲からの期待も大きく、1年時は地区選抜に選出されるなどして上級生に混じって試合に出ていました。

1年時の頃の顧問は生徒の意見もしっかり聞きその中で方向を定めたり、結論を出すことが多かったのですが新赴任した担任兼顧問は「俺の考えに従え」と言う人でした。

先輩たちも仕方なく従ってしましたが、私自身納得できないと思いながら不満を言うこともなく日々を過ごしていました。先輩たちの引退試合の日を迎えるまでは・・・

不満が爆発。そして全てを投げ出す自分

先輩たちともっとバスケがしたい、そう思いながら県大会の準々決勝まで勝ち続けることができました。もう1勝できればもう1つ上の大会へ進出できるということでモチベーションはかなり上がっていました。

試合は白熱した接戦でした。しかし最後は力尽きて敗退、先輩たちは引退を迎えました。最後のミーティングで担任兼顧問は「俺の判断は合っていた。

お前たちが俺の指示にしたがなかったからだ」と発言。これまで生徒の意見を聞かない、全て顧問の考えに合わせろ、最後の最後には俺は間違っていないとの発言にブチ切れてしまいました。

「あんな奴の顔も見たくない。もうバスケもやりたくない」と言う感情が芽生えた瞬間でした。次の週から学校には行かなくなりました。

家どころか部屋からも出ないつまらない毎日

学校にいかなくなり、やることがないつまらない毎日を過ごすようになりました。昼ころ起きて、ゲームをしたりテレビを見たり、そして夜更かしをして・・・今みたいにスマホもなければケータイもパケ放題ではなかったのでやることがないのに、部屋から出ようとしない。

出たらまた学校に行かないと行けなくなる、学校へ行ったらまた担任がいる、あんな奴の指示に従うだけのバスケはつまらなくてやりたくもない、こんなことを毎日思っていました。

なかなか抜け出す機会が見つからないまま季節は冬になり、仲の良かった先輩たちは進路が決まる人も出てきました。ある一人の先輩からケータイに電話がありました。

出ても仕方ないのでケータイの電源を切って放置していました。数日後自宅まで来ました。

先輩からのメッセージ。少しの光が見えた瞬間

自宅まで来た先輩、私は何回も追い返しましたがその次の日もまた次の日も自宅へ来ます。あまりにしつこいので玄関を出ると3人の先輩がいました。

この先輩たちは県内でもバスケットが強い高校への進学が決まったとのことで報告に来ました。「それは良かったですね。でも俺はもうバスケはやらないんで」と言って玄関を閉めました。

次の日もまた次の日も毎日自宅へ来ます。気がつけば普通に部屋から出れるようになっていました。学校へは相変わらず行かなかったですが、先輩たちと話すことで少しずつこれまでの生活が取り戻せてきました。

兄貴の一言。本気ぶつかってみる

私には3つ上の兄がいます。兄も高校でバスケットをやっていて、先生に許可をもらって参加させてもらえました。嫌々参加しましたし、帰りたい気持ちでしたが年上の人たちと一緒にやり「上手いな!本当に中学生か?」そんな言葉が嬉しかった。

帰りがけに兄に言われました「別に学校行かなくてもいいけどバスケは続ければ?もっと本気になれば?」なんでもない一言、ただあのころの私には大きく響きました。

仲間がいたから。復帰ができた

そして私には多くの仲間がいました。バスケットを通じて会えた人、仲間が支えてくれました。そして本気でぶつかるために学校へも行くようになりました。

担任は相変わらずでしたが、相手にしても仕方ないので無視。部活に参加しても試合には出して貰えなかったです。「俺の指示に従えない奴は使わない」と言わんばかりの態度。

試合も地区大会で敗退。こうして中学のバスケットは幕を閉じました。

あなたには今何ができますか?

学校に行けない、部屋から出れない、そんなことで悩んでいる方へ。今私は結婚して子供もいてごくごく普通の毎日を送っています。あれほど従うことも嫌だったのに社会に出て会社の上司の指示に従いながら仕事をしています。

私が引きこもっていたあの時期、もっとこうしていれば・・・なんて後悔もたまにします。しかしあの経験・体験は今の私の人生で役に立っています。

そして「もっと本気になれば?」と言ってくれた兄に未だに感謝しています。中学のバスケ部の先輩方にも未だに良くして頂いています。あなたは今何を考えいますか?私はあの頃の私にこう言いたいです「もっと本気になれよ」これが私の経験・体験談です。