性別 女性
イニシャル K.T.さん
引きこもりになった時の年齢 33歳
引きこもりを脱した時の年齢 34歳
引きこもりしていた期間 1年

私は主人の仕事で1年間オーストラリアに滞在しました。初めての外国暮らしで怖く、英語も話せないことからほぼ引きこもり状態でした。

今思えば、オーストラリアをもっと満喫できたらよかったと思いましたが、あの時はとにかく外に出て誰かに話しかけられるのが怖くてずっと家に引きこもっていました。

仕方なくオーストラリアに行くことになる

主人は研究の仕事をしており、海外出張に頻繁に行くし、職場にも外国人が何人かいるため、英語は堪能で外国での生活にも慣れていました。

しかし私は生まれて一度も海外旅行さえしたことがないどころか地元を離れたことないため、1年間の期間限定であっても外国での生活は不安で一杯でした。

しかしそんな私の気持ちを全く考えてくれず、勝手にオーストラリアの1年間滞在の手続きが終わった後に、私に報告がありました。主人だけ行ってもらって私だけ日本に残るということを提案すると反対され、1年間だと何とかなるかな、という気持ちで仕方なくついて行くことになりました。

オーストラリア到着

オーストラリアの空港に到着した途端、日本と違って案内板は英語だらけ、放送も英語で体格が大きくて、髪の色も目の色も違う外国人が大きなスーツケースを持ってたくさんいます。

これを見た瞬間、日本に帰りたいと思いました。住む予定のアパートに着いてから、管理人のところに手続きに行ったのですが、英語で何を言っているのか全く分かりません。

家に入ってからテレビつけてももちろん英語、1日目の食事をしようと思ってレストランに行ったのですが周りはオーストラリア人だらけ、メニューを見ても注文をするのも英語です。

そして料理が運ばれてからもオーストラリアのカロリーの高そうな肉ばかりで食べる気にもなれませんでした。

出かける気にもなれない

翌日「どこか散歩にでも行って来たら?」と主人は言い残して仕事に行きましたが、出かける気にもなれません。日本なら気軽に周囲を散策できるのですが、外国ということで迷って帰れなくなったらどうしよう、外国人に話しかけられたらどうしよう、治安の悪い場所に迷い込んだらどうしよう、とか余計な心配ばかりしていました。

そして家にいる方が気楽でいいと思い、日本から持ってきたパソコンで動画を見たり、調べ物をしたりしてずっと過ごしました。

引きこもりは続く

滞在から半年たって、少しは慣れるかと思いましたがやはり一人で外に出る気にはなれず、このまま引きこもっていたほうがいいと思い、結局週末に主人と少し出かける以外は、ずっと家に引きこもっていました。

主人も最初のうちは心配していましたが、私が「家にいる方が安心だから」と言うと、「それで自分がいいのなら家にいたらいい」と言って結局はオーストラリアのことはほとんど知らないままでした。

帰国が近づくと気分がだんだんと楽になってきました。

日本に帰国して引きこもりから脱する

そして日本に帰国して日本の空気を吸ったとき、とても懐かしい上に不思議と落ち着き、これが私が1年間恋しかったものだ、と思いました。

結局は日本に帰国することで引きこもりを脱することになりましたが、今思えばせっかくオーストラリアに行ったのだから、少しは思い出話になるようなことをすればよかったと思います。