性別 男性
イニシャル I.Y.さん
引きこもりになった時の年齢 28歳
引きこもりを脱した時の年齢 31歳
引きこもりしていた期間 3年

私は28歳から三年間引きこもりになり、現在はなんとか社会人に復帰しました。

一旦引きこもりになってしまうと、なかなか外に出ることが難しく、悩んでいる方も数多くいらっしゃる思います。

私がどのように社会復帰をすることができたのか、という体験を読んで、参考にして頂ければ幸いです。

いつ、どうして引きこもりになってしまったのか

私が引きこもりになったのは28歳の時です。社会人生活6年目で、化学メーカーの営業をやっておりました。

順風満帆なサラリーマン生活でしたが、上司が変わったことで状況が一変しました。毎日のように理不尽な理由で上司から罵倒されていました。同僚や後輩がいる前で、私だけがターゲットでした。

半年ほど耐えましたが、それでも状況は変わらず、食事も喉を通らなくなり病院に行きました。診断はうつ病でした。

それでも、会社には通い続けたのですが、症状はどんどんひどくなり、ついには家から出ることができなくなりました。会社は退職し、実家に戻りました。

引きこもり時の生活はつらく苦しいものだった

引きこもりというと、よく知らない人たちは家にいるだけなのだから楽で羨ましいなんて感想を言います。

引きこもりは実際には相当つらいものです。何をする気が起こらず、ただただ時間が過ぎ去るのを待っているのは恐ろしいものです。周囲の人々は一生懸命働いているのに自分だけ働けず外に出ることすらかなわない、自分だけが世間から置いていかれているなどと考え、ひどく焦りを感じます。

しかし、何かアクションを起こそうとするのは怯えてできない。焦りと怯えの繰り返しで精神的にどんどんと衰弱していきます。

また、家族の目も苦しかったです。決してひどいことをされたわけではありません。その逆で、優しく心配してくれていました。

しかし、その優しさに行動で応えることができないことがまた焦りを助長させてしまい、本当につらかったです。

ひきこもり脱出には小さな一歩の積み重ねが大事

私は社会人復帰をあきらめたわけではありませんでした。なんとか元のようにちゃんと働きたいと思っていました。

そこで私は、できたことを毎日ノートに記載することにしました。最初はトイレ以外の理由で外に出た、窓から外を眺めた、親と1分も会話したなど些細な事しか書けませんでした。

しばらくは同じようなことばかりをノートに書いていましたが、そのうちもっと別のことも書きたいと思うようになりました。家から一歩だけ外に出た、窓を開けて日の光を浴びた、寝間着じゃない普通の服装に着替えたと少しずつ改善していきました。

本当に少しずつの改善で、実際にまともに外に出るのに三年を費やしました。それでも、長期化しがちな引きこもりをなんとか脱出し、その後、無事に再就職することができました。