性別 男性
イニシャル Y.T.さん
引きこもりになった時の年齢 25歳
引きこもりを脱した時の年齢 28歳
引きこもりしていた期間 3年

会社員をしている男性ですが妻と子供と暮らしています。

今の生活は世間一般的に標準的な暮らしをしていると思っていますが、過去の人生に置いて順調な人生を送っていたとは言えず、世間に出るのが怖くなってしまい隠れるように生活をしていた事もありました。

家から殆ど出る事も無く部屋に閉じ篭っており、親でさえも顔を会わす事を避けていた事もありました。

振り返れば後悔をする時期であり、人にも語ることができない隠された一面です。

中小企業で働く事になりましたが、どん底への始まりでした

大学を卒業後に就職活動を経て社会人として踏み出す事になりましたが、就職先は建設会社の営業部に配属になりました。取引先を回ったり新規の顧客を見つける為に外回りの営業に出かけるのですが、大きな額の取引になりますので思うようには顧客を取れずに悪戦苦闘の日々が続きました。

契約が取れる日が少なくなり上司には厳しく怒られますし、同期入社の同僚と比べられる事が多くなって行き肩身の狭い時間だけが流れて行ったのです。帰社をする時間になると憂鬱になって行き、帰りたくない一心で理由をつけては遅れて帰社をした事もありました。

この頃には上司からの信頼も無くなっていましたし、首になるのは時間の問題と思うほど成績の方が落ちて行きました。このような状態が続いたのですが、自分には向いていない仕事だと思い仕事を辞めることにしました。

アルバイトをする事も無く完全に無職になり、遊び人と後ろ指を指されました

仕事を辞めてしまい心の荷が下りたのですが、今度は再就職先を見つける為に職探しをする事になりました。ですが希望の仕事は中々見つかりませんし思うように職探しが出来なかったのです。

間を繋ぐ為にアルバイトをしようと思いましたが、これも見つける事ができず時間だけが過ぎて行きました。過ぎて行ったと言うよりは気力の面が失われており働く意欲も無くしていたのです。

卒業後に晴れて就職が決まり踏み出した新天地で挫折をしてしまい、情けなさと気力の無さに自信を喪失していました。家に居ることが多くなり自室で過していたのですが、たまに気晴らしに外に出て遊びに行く事もありました。

昼間に自由に出かける姿を近所の人に見られてしまい、陰口であそこの息子さんは遊び人と言われてしまいました。本当に情けなかったですし親にも迷惑を掛けてしまい、自分だけの問題ではないと悟りました。

外に出るのも控えるようになり、外部との接触も避けました

世間の目は厳しく後ろ指を指されてしまったのですが、人から告げ口を言われたくない思いから外に出るのも控えるようになって行きました。私用がある時は隠れるように夜に外出をして人目を避けるようにし、存在自体を隠すようになって行ったのです。

本当に人と接する事も無くなり友人とも連絡を取る事も無くなって行き、完全に孤立をした状態でした。

同窓会に参加をして、皆さんとの差に自分を更に追い込んでしまいました

引きこもりをする様になり3年が経過をしたある日の事です。高校時代の友人から同窓会の連絡があり参加をしないかと連絡があったのです。

皆に会いたい気持ちが合ったのですが、自分は無職であり何もしていない状況だったので、この状況を皆に知られたくない思いから断る事にしたのです。ですが、どうしても私に会いたいと言う人が何人かいたので、熱意に負けて参加をする事に致しました。

懐かしい再会に喜んでいたのですが、友人達はそれぞれに良い役職に就いていたり、家庭を持って立派に生活をしている人も居ました。私にも当然の如く今の現状を聞いてきたのですが、無職で引きこもりだと居える筈も無く、営業でがんばっていると嘘を付きました。本当に情けないですし恥ずかしい思いが込み上げて来ました。

障害がある学生時代の頃の友人に触発をされ、一気に人生を見つめ直しました

同窓会後に数人の友人と再び親交を持つようになって行ったのですが、中でも友人のA君との出会いが人生を再び変えてくれました。

彼は足が不自由で少しハンデがある為に学生時代から体育の時間は見学をしていたのです。そんな彼が就職先でがんばっており所長にまで上り詰めたのですが、ハンデを苦にする事なく、彼の姿勢に勇気を頂く事ができたのです。

私もがんばろうと触発をされて外に出て行く気力を貰い、企業周りをして再就職ができました。ちょっとした絶望感で自分は駄目な人間だと思い込み、外部との接触を避けて引き篭ってしまったのですが、まずは外に出て行かないと何も始まらないので踏み出す第一歩が大事だと思います。