最近、テレビやラジオでも耳にする事が増えてきた言葉に「引きこもり」という言葉があります。内容を見たり、聞いたりしてみると「大人の引きこもり」がある、大人になってまでそんな事になるのか、大変ですよね。

引きこもりには、厚生労働省の定義と言うものがあり「6か月以上、会社や学校へ行かずに家族以外の人との接点が無い状態」の事になります。

そして今、大人の引きこもりの中には「発達障害」と言うものが原因になっている事がある事が判って来たと言うのです。「発達障害」がなぜ?この事について調べてみました。

発達障害とはどんな病気?脳の一部の機能障害です!

発達障害とは、病気ではなく生まれつき脳の一部の機能障害から生じる事で性質上幾つかのカテゴリーに分けられていますが大きく分けて、自閉症、アスペルガー症候群、学習障害になります。

発達障害で、日常生活においても年相応の対応が出来ない状態で、普通は幼い時の発達期に現れますが、身体の障害とは違い周りの人に判りずらいのが現状です。この事は、けっして親の愛情不足や育て方が悪いなどと言った事が原因ではないのです。

自閉症スペクトラム障害とは

今の国際的診断基準の診断カテゴリー「広汎性発達障害」の中に含まれていて、自閉症、アスペルガー症候群にその他の広汎性発達障害が含まれています。

症状の状況によって、幾つかの診断名に分けられる事になりますが基本は同じになります。
男女の発症率の差には、性別により症状などにも違いがある為で研究も進められています。

注意欠如・多動性障害(ADHD)とは

年齢には合わない、行動や不注意、ふたつを合わせた症状があります。やはり、発症率が男女により差が出ています。症状の出方にも違いが出ています。

男の子は、じっとしていられない症状の多動が多く見られます。女の子はうっかりしたミスの多い症状の不注意が多く見られます。この事から、女の子の症状が見逃されている事がある事もわかります。

学習障害(LD)とは

知的な遅れや、視聴覚障害が無いのに読む、書く、計算する等特定の事に難しい症状が出ています。この発症率や症状にも、男女の差が現れています。

発達障害とはどんな症状?タイプにより違いがある!

通常、乳幼児から幼児期に色々な原因から発達の遅れ等による障害が見られます。これは、家族の育て方などが原因ではなく脳の機能障害によって生じます。

同じ診断名でも、その子の発達状態や年齢など色々な事によって色々な症状が出ます。その為に、正確な診断を得る為にも専門機関への相談がポイントになります。

自閉症スペクトラム障害の症状は

幼児期では、「人の目を見ない」「周りの子に関心が無い」「言葉が遅い」などが多く見られます。一人遊びが多い等の様子も見る事があります。

自分の好きな事や興味のある事には、何時間でも夢中になれます。それとは逆に、変化は苦手で慣れるのにかなり時間が必要になります。成長と共に症状は変化していきます。

注意欠如・多動性障害(ADHD)の症状は

7歳までに現れるタイプ別症状の程度で、多動-衝動性優勢型、不注意優性型、混合型に分ける事ができます。

  • 多動-衝動性優勢型の症状は、じっとしていられない、席を離れる、順番を守れない、人の会話に割り込む等です
  • 不注意優性型の症状は、勉強でのうっかりミスが多い、遊びも課題も集中して続けられない、人の話を聞いているのか分からない、作業の段取りが下手、整理整頓が出来ない、忘れ物が多い等があります
  • 混合型の症状は、上記の両方の症状が現れます

学習障害(LD)の症状は

知的な遅れや、視聴覚障害等に問題が無いのに読む、書く、計算する等特定の事に対応する事が難しいという症状が出ています。その為に、生活や学習が困難になり成績も下り学習意欲も低下します。

発達障害は治す事出来るの?症状別に治療法がある!

発達障害とは、脳の機能障害による事が1番の原因にありますので残念ですが完全に治す事は無理です。薬での治療や行動療法を行いよい方向に進めて行く事になります

そして、最近は行政でも支援が行われるようになって来ていますので患者さん本人がラクになれるように、ご家族も安心出来る為にも正しい治療教育を受ける様にして下さい。

どの治療でも、早い時期に診断出来る事で親が子供を理解して、子供の成長を専門家によるサポートと共に見守って行く事に大きなプラスになります。

自閉症スペクトラム障害の治療は

幼児期に診断された時には、個別や少人数制の治育を受ける事で思った事を言葉にして伝えるという事を伸ばす事や、その場に応じた適応力を伸ばす事に効果があります。

また、療育を受ける事で新しい事に対しての不安も減って、パニックを起す事も減り、集団活動に参加する気持ちも上がっていきます。

思春期になると、不安症状やうつ症状が現れる時もあります。そんな時には薬によって改善していく事もあります。そんな時でも、医師と相談の上指導の下での治療になります。

注意欠如・多動性障害(ADHD)の治療は

幼児期や児童期に診断された時には、薬物治療と行動変容、生活環境の調整が行われます。薬物治療では、脳を刺激する事で脳内の神経伝達物質ノルアドレナリンやドーパミンの不足を改善します。

生活環境の調整とは、勉強等集中するべき時に妨げになる物を周りからなくす事がポイントになります。時間は短く、一度の量も少なくして休憩も必要になります。

学習障害(LD)の治療は

教育的な支援がポイントです。大きな文字の文章を、大きな声で指を使いなぞりながら読むという事をして読む事が困難な対応をします。

書く事が困難な時の対応としては、大きなマス目のノートを使う等の対応をして、計算が困難な時の対応としては、絵を使う等して対応する等のちょっとした工夫する事がポイントです。

うちの子ちょっと違う?その時がチャンスです!

発達障害は軽度時には、気が付きにくいのです。知識がないと判断がしにくい状態があります。親ですから、まさかうちの子に障害なんてと思い見過ごす事も多いです。

「ちょっとちがうかな?」と感じたら、専門家に相談して障害が診断されたらその事を受け入れて周りの人にも理解してもらい、進めていきましょう。

そうする事で、大人になってからの苦労を予防する事に繋がります。時間はかかる事ですが、可愛いお子さんを助けられるのは親なのです。

判断が難しいのです!

軽度の時の症状だと、やんちゃなのか、黙っていられないのかよく分からない状態なのです。そして、まだ小さいから、時期が来たら落ち着くと期待をしてしまいます。お子様の為にも、気がついたら動きましょう。

まだ判らないのになぜ急ぐ?子供の将来の為です!

子供の事を理解出来ていない事と親や周囲の人が障害についての認識不足などにより正しく支援がされていない状態で大人になる人も少なくないです。

その結果大人になってから、失業や転職を繰り返す事がとても多いのです。解雇やリストラによる事もありますが、自分には出来ないと思い辞めてしまう事の方が多いのです。

結果として、経済的にも困難になり離婚する事になるという事も多くなりその結果、うつ病などを併発させる事も多くなっていきます。

その子に合った仕事に就ける!

子供のうちからきちんとした対応をしておく事で、子供が将来適した仕事に就く事や生活の事で苦しむ事を防ぐ事ができます。

  • 専門的な知識やひらめきが活かされる研究者などの仕事です
  • 視覚的な才能を活かしたカメラマン、画家、コンピューター・プログラマーなどの仕事です
  • 機械や物を相手にしたピアノなどの調律師、自動車の整備士、校正などの仕事です

まとめ

いかがでしたでしょうか?発達障害による引きこもりについて、症状や治療そして治療をする必要性がある事などご案内させて頂きました。

親としてはあまり、認めたくは無い事もあるかとは思いますが全ては子供の為です。少しでも「もしかしたら」と感じる事がありましたら、早めに動いて下さい。

どこに相談したら良いか分からない時には、罹りつけの小児科に相談するとか、小児発達センターのような専門機関に相談するのもよいですし、それも不安なときには通っている幼稚園の先生に相談して、教えてもらう事も可能です。