性別 男性
イニシャル T.・Aさん
引きこもりになった時の年齢 26歳
引きこもりを脱した時の年齢 28歳
引きこもりしていた期間 2年

学生時代が終わり建設会社に就職をしたのですが、社会への第一歩として踏み出す事が出来ました。

企業に就職をするという事は会社でのルールも守らなければいけませんし、新入社員としても覚えなければいけない仕事がたくさんありましたので毎日が激務で気を抜く事が出来ませんでした。

毎日が勝負ですので少しでも失敗をすれば上司からのお叱りを受けますので、緊張の日々を過していました。

想像以上のプレッシャーを日々感じていました

新人に仕事を覚えさせ早く一人前に育て上げて企業の為に尽くす事が信頼の置ける社員になれるのですが、判らない事がたくさんありましたので後から教えて下さいと申し立てた所、経験を積まないといつまでも出来ないだろう、と複数の仕事を一度にさせられてしまい、一つのことを覚えるのに必死だった私は追い詰められた気分になって行ったのです。

仕事が出来なくては社員としては失格ですし、少しでも手を抜いた事をすれば容赦なく首になるかもしれないのです。胸を張って社会人として羽ばたいたのでですから食らい付いていく気持ちでがんばりました。

休日を返上して勉強をしていましたので休みもありませんし、友人との遊びも全て断ってしまい、全てを仕事の為に掛けており完全に仕事中心の人生に変わりました。

仕事を辞めるべきか葛藤の日々が続きました

思えなければいけない仕事が増え、周りから早く仕事を覚えて一人前になりなさいと言われてしまい、焦るほどに仕事が上手く行かなくなってしまいました。

最初は事務員として経理を担当していたのですが、様々な部署を経験する事が一人前の社員に慣れる条件でありました。会社内の様々な業務を経験するつもりで配置換えをされる事があったのですが、入社2年目の頃に営業部に配置をされる事になりました。

顧客を回って商談をしながら仕事を取ってくるのですが思った以上に難しいのです。建設といえば何千万から何億と言う額が動く仕事ですので、気軽に顧客が取れる物でもありませんし並大抵の努力では取引が成立しないのです。

上司からは優しい言葉は絶対にありませんし、いつも罵声を受けてしまい本当にどうして良いのか判りませんでした。

自律神経失調症を併発してしまい、仕事所ではなくなりました

次第に出社をするのも嫌になりましたし、営業に出ても帰社をするのも嫌になるほどでした。

日々ストレスを感じていましたので緊張感感から来る体調の変化を感じ始めてしまい、明らかに体調がおかしくなってしまったのです。血圧が高くなってしまい、めまいも発生をしてしまい真っ直ぐに歩くことができなくなってしまいました。

体調がおかしいと思い医者に訪れたのですが、診断された病名は自律神経失調症でした。ホルモンのバランスが狂っており血圧が高くなって緊張感が最高潮に達してしまうと、脈拍の上昇に視界が定まらないなどの生活を脅かす状態になってしまうのです。

仕事をしていても倒れるのでは無いかと思うくらいの不安に襲われてしまい、結局は仕事を辞めてしまいました。

結婚を約束した彼女も去って行きました

仕事を辞めたとたん、上司から怒られる事も無くなり完全に自由に身になりましたので、精神的な苦痛から解放をされました。

当日付き合っていた彼女がいたのですが就職をして落ち着いたら結婚の約束をしていたので、彼女も一緒になれる事を待っていたのですが、仕事を辞めたことを言い出し難かったので半年ぐらい騙していたのです。

いつ言えば良いのか迷っていたのですが、自律神経の病気もありましたので中々言い出すことが出来ず、再就職先が決まれば本当のことを言って謝ろうと思っていました。ところが昼間に家に居る事がバレテしまい仕事をしていない事が分かってしまったのです。

彼女も大変ショックだったみたいで信頼度も落ちてしまったのですが、いつまでも仕事をしない状態に愛想を付かされてしまい去って行ってしまいました。この時ばかりは本当に情けなかったですし、もっとがんばって仕事をしていれば彼女を傷つける事無く一緒に慣れたと思っています。自分の人生の中での汚点であり今でも申し訳なく思っています。

すっかりやる気がなくなり引篭もり状態が続きました

自分の情けなさも感じましたし外に出るのが嫌になってしまい、一日中好きなテレビを見て過ごす事になりました。

たまに外に出ると好きな食べ物を買っては自宅で食べていましたし、気晴らしにパチンコに出かけては遊んでいましたが、世間一般的には落ちこぼれといわれても仕方が無い状態です。

人様から何かを言われるのが嫌になってしまい逃げるような生活が続くようになりました。

このままではいけないと思っていたところチャンスがやって来ました

自宅に親戚の叔父さんが遊びに来たのですが久しぶりだったので近況を聞かれてしまったのです。

遊んでいるとは言えず適当にアルバイトをしていると言って誤魔化しましたが、もちろん大嘘で2年も遊んでいるなんてとても言える状況ではありませんでした。すると叔父さんが機嫌が悪そうな顔で、もうそろそろ就職を見つけないと先が厳しいし、嫁さんの来ても無いぞ、と心配をして言ってくれたのです。

よければ私の所へ来て働かないかと助言をしてくれたのですが、この時ばかりは目の前が明るくなり出してくれた助け舟に感謝をしました。

その後、心機一転働く事が出来たのですが、お陰で職場で知り合った彼女と結婚をして所帯を持つ事ができました。人生にはきっかけがありますし、何かのチャンスがある筈なのですが、上手く乗る事ができて現在の私がいると思っています。