性別 | 男性 |
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イニシャル | A.S.さん |
引きこもりになった時の年齢 | 20歳 |
引きこもりを脱した時の年齢 | 23歳 |
引きこもりしていた期間 | 3年 |
20歳ぐらいの頃から3年ほど引きこもりだった時期が僕にはあります。
引きこもりというのは引きこもっている間は時間の流れが遅いのですが、振り返ると何も残っていないような時期でした。
毎日何をして暇をつぶすかに全てを注ぎ、現実から目を背き続けた日々です。
なぜ僕が引きこもりを辞める事が出来たのか、なぜ引きこもりになってしまったのかを書いてみようかと思います。
レールを完全に外れてしまって動けなくなった
僕が引きこもりになった直接らしいきっかけは無かったのですが、人生のレールから外れてしまったのが一番の原因かも知れません。大学受験に失敗して、フリーターとして働きつつ予備校に通っても全然勉強に付いていけなくなり、再受験する前にもう諦めてしまって逃げるように自分の部屋に引きこもるようになりました。そこから3年近く家を出なくなりました。
昔と違い、現代は引きこもりがしやすい時期
引きこもるというのは経験のない方は時間を持て余してやる事も無いだろうと思うのですが、現代は非常に引きこもりやすい時代です。
なぜならインターネットというものがあるからです。インターネットは暇を潰すのにこれ以上無いほど最適な道具です。毎日毎日ニュースやアニメなども見放題で、それが常に最新の状態で更新されて、そしてネット上で会話も出来るのですから、ある意味昭和の頃の引きこもりとはぜんぜん違うスタイルの引きこもりです。
昔であれば、ネットもないので当然やることは限られてくるし、自分に向き合う時間や焦りなども徐々に出てきて、ついには外に出るというパターンが取りやすいのかも知れませんが、今の引きこもり達はそれこそ親の金が尽きるまで延々と引きこもることが出来るようになりました。
引きこもりを脱出する原因になったのはパソコン
そんな僕もひたすらパソコンを使って、引きこもる日々だったのですが、僕が引きこもりを辞めるきっかけになったのはまさにそのパソコンです。毎日毎日パソコンを使い色んな物をダウンロードしたりして、酷使していれば当然パソコンも劣化していきます。
そしてある日ついに何をやってもパソコンが付かなくなり、世界から閉ざされた気持ちになり、僕は人生で一番暇な時間を体感することになりました。
見たいアニメやネット上でチャットする人たちと会話出来ない。ネットゲームも出来ないし、最新のおもしろ動画も見れないことによって、極度な孤独感に陥りました。1週間~2週間は耐えたのですが、あまりの暇な時間に僕はもう耐えられなくなり「パソコンが無いと生きていけない」とハッキリ分かりました。
僕はこの答えにたどり着きパソコンを買うためにアルバイトをするようになりました。
他人は別に思ったより怖くない、放っておけばいい
僕はたまたま親がパソコンを買ってくれるほど裕福ではなかったので、引きこもりを脱出するきっかけになりましたが、今引きこもっている方々はもしかしたら最新のパソコンを買ってもらえるぐらい裕福な家庭の人達かも知れません。
でも、やっぱり僕は外に出たほうが良いと伝えます。怖いのも分かりますし、自分の能力の低さで笑われるのも怖いかも知れませんが、外には無数のアルバイトや正社員としての道もあります。
笑いたいやつには笑わせておけば良いんです、他人があなたの価値を決めたとしても、それに従う必要は無いんです。人生は楽しんだもの勝ちです。