性別 男性
イニシャル Y.K.さん
引きこもりになった時の年齢 26歳
引きこもりを脱した時の年齢 31歳
引きこもりしていた期間 5年

会社を辞めてから五年間引きこもりのニート生活を送っていました。しかし現在はほぼ毎日外に出るようになり、友人たちとの付き合いを楽しんでいます。

そんな私が外に出るようになったきっかけ、そして外に出るようになって感じたことを今回紹介していきます。

引きこもりで今悩んでいる方にはぜひ読んでもらいたいです。そして外へと踏み出す助けとなればこの上なく嬉しいです。

会社の人間関係が苦に…

当時、事務の仕事をしていました。女性がほとんどの職場で、数少ない男の一人だった私は、彼女たちのストレスのはけ口にされてしまったのです。話しかけても無視されたり、業務上の連絡を意図的に伝えてもらえなかったり、話し方や仕草を公然と「気持ち悪い」と言われたり…。

女性たちは私が困っていたり、落ち込んでいる姿を見て楽しんでいたのです。そんな状況に耐えられなくなり、うつ病を発症し休職。実家で静養していたのですが、会社に戻る勇気もなくそのまま退職しました。

ゲームに没頭する日々

当時の私は「他人ともう一度関わるくらいなら死んでやる」という心持ちでした。家族との交流も断ち、自室に引きこもってゲームに没頭する毎日を送っていました。ゲームはネット通販で注文し、届いても自分では受け取らず、家族に部屋の前に置いておくよう頼んでいました。

月一回の心療内科の受診も家族に行かせて、薬だけ持って帰ってきてもらっていたのです。家族はそんな私をそっと見守っていてくれました。

再び外に出る元気が戻るまで、私に好きなことをやらせるつもりだったのです。

父親がガンに

引きこもり五年目。とうに貯金は尽き、タバコすら親の金をせびる始末。声を出すことすらなくなり、欲しいものがあるときは家族にラインかメールで連絡。

寝るかネットゲームか。そんな堕落しきった生活を送っていました。そんな折、父親の食道ガンが発覚しました。それを聞いて私の中で変化がありました。この五年間、父親はこんな私に文句の一つも言わずにやさしく見守ってくれました。

そんな父親に恩返しをしたい。父親が生きている内に自立した姿を見せて安心させたい。

ついに外へ

私は父親を病院まで送っていく役を買って出ました。三週間に一回、治療のために隣県の大病院に行く父親を、毎回車で連れて行くことにしたのです。

外に出るようになると身だしなみが気になります。新しい服を買い、散髪し、こまめにお風呂に入るようになりました。また病院で先生や看護婦の方と話す機会があり、徐々に人と会話をする感覚も思い出してきました。

人付き合いの楽しさを知った現在

現在私は、ほぼ毎日サポートステーションに通い、求職活動を進めながら父親の闘病生活を支えています。サポートステーションでは同じように就職に悩む方々が集まっており、彼らとお互いのことを話す内に仲良くなり、一緒に遊びに行くようにもなりました。

引きこもり状態を脱して、私はなんて無駄な時間を過ごしてしまったのだろうという後悔で一杯です。人付き合いで得られる喜びを丸々五年間も逃していたのです。

今引きこもっている方に言いたいのは、外の世界には嫌なことももちろんありますが、それ以上に楽しいことが待っているということ。

人付き合いをすることで、生身の相手に喜んでもらったり、喜ばせてもらったり。人間にとってこれ以上嬉しさを感じることは無いです。ぜひ勇気を持って外の世界に踏み出してみてください!