性別 男性
イニシャル H.H.さん
引きこもりになった時の年齢 18歳
引きこもりを脱した時の年齢 21歳
引きこもりしていた期間 3年

私は18歳から21歳まで引きこもりを経験しました。

当時は実家に住んでいたので、何とか生活には困らない状況ではありましたが、進学もせず働きにも行かない私は親からも責められ友達とも疎遠になるという非常につらい環境にありました。

もちろん自分で好き好んで引きこもっていたわけではありません。どうしても外にでられなかったのです。その時の経験を語ります。

急に襲われた緊張、そしてひきこもりへ

18歳のある時、人前に出るのが非常に怖くなりました。大勢の人がいるところにいると、とにかく緊張するのです。

どうして緊張するのか、自分ではわかりません。緊張が始まったのは最初は時々起こる程度でしたが、次第にその頻度が増えて人前に出られなくなってしまったのです。

自分でも戸惑いましたし、親や友達も心配してくれましたが、そんな自分を止めることができませんでした。怖い、とにかく人前に出るのが怖い、その恐怖が止まらない。

苦しくも悲しい私の引きこもり生活が始まりました。そのときはまさか3年に間及ぶことになるとは想像もしませんでした。

ひきこもり生活を始めてからの生活パターン

引きこもりが始まって、ただひたすら部屋の中で恐怖のなか身を横たえ過ごすそんな毎日を送ることになります。

食事やお風呂は家族のいない隙に済ませるようにと次第に生活リズムを整えていきました。家族の目も気になるので、とにかく顔を合わせたくないのです。トイレも家族と鉢合わせしないように素早くすませることも覚えました。

それ以外はただひたすら自分の部屋で身を横たえていました。せいぜいすること言えばテレビを見ること、CDで音楽を聴くこと。それだけは引きこもりの期間中、気持ちをほんの少し和らげてくれるものっだったと記憶しています。

引きこもっていても外の世界が気になる

引きこもっていても、外の状況が気にならないわけではありませんでした。友達は就職し、または進学し、まともな人生を進んでいるわけですから。社会で起きていること、例えば何かしらの事件、事故、消費税が上がった事、異常気象が起きていること、すべてが気になります。

それを私はただ部屋の中でテレビを通して目にするだけ。自分とは異なる世界で起きているような感覚も覚えました。自分が一人だけ孤立しているような孤独感に襲われます。でもそれも仕方がない。

外には出られない自分がいるわけですから。いくら外の世界が気になっても自分とは関係ないと思うしかなかったのです。

引きこもり生活も続けていくと飽きが来る

引きこもりが始まって1年が過ぎてから、1人で部屋で過ごしているのも段々暇だなと感じるようになってきました。時間をやり過ごすことが負担になってきたのです。

テレビばかり見ても飽きてきます。CDで音楽を聴いても、前から自分でもっていたものを繰り返し聞くわけですから、やはり飽きが来ます。

そこでどうやって時間をやり過ごしたかというと、空想の世界で遊ぶようになってきました。自分が進学していたらどうだったか、就職していたらどのようになっていたか。ポジティブな空想、ネガティブな空想。さまざまな空想をして時間を費やしました。

突然なぜか外に出たいという欲求が出てきた

空想の世界で遊ぶようになって次第にポジティブな空想が増えてきました。あんなことをしてみたい、こんなこともしてみたい、異性の友達も欲しい。

ポジティブな欲求が私の中にあふれてきたのです。でも3年近く引きこもっていたわけですから、容易に外にでることは出来ません。そしてある時、どうしても社会に出て働きたいという欲求が、恐怖を押しのけて強くなったのです。

自分でもどうしてそのように変わったのかわかりませんでしたが、それは突然おこりました。勇気を出して外に出て、短時間のアルバイトを始めて、徐々に社会になじむことが出来ていきました。