性別 男性
イニシャル T.I.さん
引きこもりになった時の年齢 14歳
引きこもりを脱した時の年齢 17歳
引きこもりしていた期間 3年

中学2年の2学期頃から僕の引きこもりは始まりました。クラス替えがあり、それまで小学校から仲の良かった親友とも別のクラスになり、全く新しいクラスメイトとの新学期を迎えました。

大人になった今なら思えるのですが、新学期を迎えて新しいクラスメイトとのファーストコンタクトというのは実は一番重要な場面で、この瞬間にその後の優劣や自分の立ち位置が決まると言っても過言ではないでしょう。

しかし中学生だった純粋な自分はそれを知る由もないのです。そしてその後…

イジられキャラだと勘違い

今でこそ「イジる」という言葉がありますが、その頃はまだそのように上手く当てはまる言葉はなく、「からかう」という言葉のほうが適切だったかもしれません。

からかわれてクラスメイトの笑いが起きる→人気者と勘違いしてしまっていました。いや、本当に人気者でみんなから愛される人もいるでしょう。

でも子供にとってこれはイジメと紙一重のことなのです。例えばイタズラで足を引っかけられてわざと大げさに倒れて周りの笑いをとる。

周囲から見たら和やかな光景に見えるかもしれませんがこれと似たようなことが毎日続くと考えてみてください。

からかわれた本人にとってはだんだん苦痛になり耐えられなくなってきます。これは先生達も気付かない「隠れたイジメ」と言えます。

不登校になり引きこもり生活のスタート

その積み重ねに耐えられなくなり学校を休み始めました。しかし母親は毎日のように僕を叩き起こしました。

部屋に鍵をかけて引きこもって寝ているところを強くノックしたり、歩くとき床を踏みつけるようにわざと大きな音を出して起こそうとしていました。

その頃は母親もヒステリーを起こし、僕もいつ刺されるんじゃないかと不安でシャンプーしている時も常に背後に気を付けていました。父親とも引きこもってから一度も口を聞きませんでした。

そこにいてもいないのと同じようにお互い扱い、家族関係は完全に崩壊していました。その頃には体中に湿疹も出来て自分の顔はとても醜く、人に見せてはいけない存在だと思い外には一歩も出ない生活が2年程続きました。

現実逃避

高校1年の年齢になってもその生活は変わりませんでしたが、ある日、親戚が訪ねてきて田舎(母の実家)のおばあちゃんを日中見ていてほしいと言ってきました。僕は子供の頃から田舎が大好きで夏休み等で田舎に行くのを楽しみにしていましたし、親と離れられたかったのですぐに返事をしました。

思ってた通り田舎の生活は楽しく癒されていてずっとこっちに住みたいと思い始め、そのことを親戚に相談すると、それならこっちの学校に行ってみないかという話になり、1年遅れて高校に入学しました。

この高校はかなり適当で授業中、他の生徒は漫画を読んだり寝ているし、先生自体が授業を忘れて来ないということもありました…そんなのんびりとした田舎の学校に行き出して、僕は何とか引きこもり生活から抜け出せました。

そして親と離れたことで親の大切さを知り、たまに帰るときは色々な話をして家族関係も取り戻せました。

学校なんて行かなくていい。でもその代わりに

結論として無理に学校なんかに行かなくてもいいと個人的には思います。しかしその代わり、引きこもる時間に違う勉強をしてください。そして自分が夢中になれるものが見つかったら、それを学ぶための場所に行ってください。

引きこもりの時間は無駄じゃないです。そしてその分野のスペシャリストになって自信を持てば、その引きこもりの時間もただの準備期間だったと誇りをもって言えます。