性別 女性
イニシャル M.K.さん
引きこもりになった時の年齢 16歳
引きこもりを脱した時の年齢 18歳
引きこもりしていた期間 2年

私が引きこもりになったのは、高校1年生の秋のことでした。当時は毎日が本当につらくて、一生幸せになんてなれないだろうと考えていました。

しかし、現在の私は元気に働き、週末は楽しく遊んでいます。最初は恥ずかしく思っていた引きこもり期間のことも、今では「私という人間を形成するために必要な期間だった」と思えるのです。

私が引きこもりになった原因や、部屋を出て引きこもりをやめられたきっかけについて紹介します。現在引きこもりで悩んでいる人や、引きこもりの家族・友人がいる人の参考になればうれしいです。

想像していた高校生活とのギャップに挫折

私は地元でも有名な進学校に合格しました。両親は大変喜び、私もこれからどんな高校生活が待っているんだろうとワクワクしていました。

ところが、クラスメイトは「勉強よりも遊びが大切」といった雰囲気で、高校で思い切り勉強したかった私はクラスで浮いた存在になってしまいます。

委員会などの雑務を任され、うまくいかなければ文句を言われ、秋頃から高校を休みがちになりました。退学したのは翌年の3月ですが、冬はほとんど授業を受けていません。

外が怖くて部屋から出られない

せっかく進学校に通っていたのに辞めてしまった私を、両親や周りの人はどう思うでしょうか。

きっと失望して、笑い者にするはずだと思い込んだ私は、部屋から出られなくなってしまいました。外の視線が怖くて、カーテンはいつも閉め切っていました。お風呂やトイレで家の中を移動することもありましたが、基本的には部屋から出られません。

体重はいつの間にか10kgも落ち、そもそも身体がだるくて起き上がれないという日も多かったです。

復活のきっかけはあたたかい友人たち

中学校からの友人たちは、引きこもりになった私を心配して、定期的に訪ねてくれました。

私が会いたくないと突っぱねても、メールの返信をしなくても、変わらず気にかけてくれたのです。引きこもって1年が経っても、3年近く経過しても、みんなの態度は変わりませんでした。

そしてあるとき、勇気を出して友人と遊びに行ったのですが、私が引きこもっていることには触れずいつもどおりの態度で接してくれました。

「挫折した私を笑っているはずだ」と思い込んでいた私は、友人たちの優しさに救われたのです。

高卒認定試験を受けて大学へ

友人たちの支えもあって、私は高卒認定試験を受けて高卒資格をとりました。その後、自宅で猛勉強し、現役で大学に合格できました。

「友人たちと同じタイミングで大学生になりたい」と思っていたので、合格したときはうれしくて泣いてしまったのを覚えています。今思えば、私は挫折を知らない子どもでした。

自分で言うのもなんですが、小さい頃から何でもこなせたので、高校を中退したことが唯一の挫折だったのです。引きこもりを経験して、私は「挫折」と「人は最悪の状況でも立ち直れる」ということを知りました。

引きこもりは誇れる経験ではなかったかもしれませんが、私にとっては必要な期間だったと感じています。