性別 女性
イニシャル E.Y.さん
引きこもりになった時の年齢 21歳
引きこもりを脱した時の年齢 26歳
引きこもりしていた期間 5年

高校を卒業してからは大学へも専門学校へも進学せずフリーターとなり、実家で悠々自適に過ごしていました。

そんな私が引きこもりになったのは21歳の時、きっかけは20歳から勤めていたファミレスのバイトでの人間関係の悩みです。

同僚女性達から悪口や無視といった嫌がらせを受けた事により人間不信となり、バイトをバックレてそのまま引きこもりとなりました。

そこから引きこもりを脱却するまでの5年間、実家の自室でひっそり暮らしていたのです。

人と関わらず働かない毎日に浸っていました

バイト先での人間関係の拗れから人と話す事も働く事も嫌になってしまった私は、もう絶対外に出ないと決めました。

幸いにも貯金が100万程ありましたから、暫くはニート生活をしようと目論んだのです。その時はまさか自分がそのまま5年も引きこもりになるとは思わず、最初は軽い気持ちで部屋に引きこもったのでした。

最初の頃はとにかく自分の好きなように過ごしてやろうと思い、昼夜逆転の生活を送っていました。深夜3時頃までネットで動画を見てそのまま眠って夕方16時17時頃に目覚め、用意されていたご飯を食べて再びネットです。

外へ出るのは家から徒歩3分圏内にあるコンビニへ行く程度、友達もいないので遊びに出かける事もしまんでした。

最初は心配していた親も最後の方は無視

自堕落なニート生活を貯金が底を尽きるまで続けよう、取りあえず半年くらいニートを楽しんでまたぼちぼちバイトを探そうと思っていました。

しかし日が経つにつれて他人への恐怖感、猜疑心、バイトの面接や働く事への怖さが出てきてしまうようになりました。気づいたらあっという間に1年経っていたのですが、バイトを探そうにも外へ出る事、人に会う事自体が億劫だし怖いと感じるようになってしまったのです。

最初の方は両親も「バイト探さなくていいの?」「いつまでこの生活を続けるの?」と心配していました。でも私が「煩いな」「放っておいて」「適当に探してるから」と言い返すとそれ以上何も言いません。

そうやって2年、3年、4年と時が経つにつれて両親は食事を用意するけれど私の存在をなかった事にしているような、腫れものに触る扱いをするようになりました。

親の年老いた姿を目の当たりにして決意

1年引きこもってみて思ったのは「まだ後貯金が30万残ってるから大丈夫」という余裕な気持ちです。

2年引きこもった頃には「貯金もないしそろそろやばいかも、でも人が怖い」という焦りの気持ちでした。3年引きこもって「もう家から出ずにこのまま死にたい」という自堕落な気持ちが芽生えました。

そして4年目には「宝くじ3億当たったらいいのに」という現実味の無い気持ちです。5年目になると私も26歳、この5年間毎日何してきたんだろう、ネットしかしてなかったという後悔の気持ちしかありませんでした。

父親は定年退職、母親はパートをしていて年金と母親のパートのお金で家族3人暮らしています。両親とはもういつから話しをしていないのか、いつから顔を見ていないのか、食事は用意されるけれど空しい気持ちだけがありました。

そしてたまたま夜中にトイレに立った時、父が母に「生活費がないからバイトを探す」と言っているのを聞いたのです。そっと扉の隙間から見た両親の老いた姿、家の傷んだ様子、2人の服のほつれなんかが一気に心に押し寄せました。

こんな生活いつまでも続けられる事ではないと初めて現実を知って、引きこもりを脱却しようと決意したのです。

引きこもり脱却は容易ではなかった

5年も引きこもっていた上に何の資格も持っていない、職歴はバイト経験しかない26歳女がいきなり引きこもりを脱却しようと思ってもどうにもなりません。

第一人が怖くて働けないですから、バイトを探す事も面接を受けるまでの決意もなかなか難しいものがあります。しかし両親の姿や生活費の事を思うと私が働かないといけないと思って、一先ずこれだと思うバイトにWEB応募しました。

応募したのは工場軽作業やホテルの客室清掃員など、なるべく誰でも出来て人とあまり関わらない仕事です。接客業はちょっと無理だと思ったので、こういったバイトにばかり応募しました。

応募したバイトで面接を10件受けて採用されたのは0件です。やっぱり5年の職歴なしはダメかなと、なかなか引きこもり脱却が難しい事に悩みました。

やっと決まったのはリゾートバイト

その頃丁度12月という冬真っ盛りの時期で、リゾートバイトがあったので何気なく応募しました。

北海道の観光ホテルの客室清掃バイト、時給1000円で寮費なし、光熱費0、まかない付きです。1か月の住み込みという事、寮に住むなら人付き合いもそこそこある事に悩みましたが、背に腹は代えられないです。

余程人手が足りないのか応募してすぐ面接からのその場で採用となり、あれよあれよとバイトが決まりました。初めての清掃バイトや寮住まいは最初は大変でしたが、引きこもっていた時期と比べると新鮮で楽しい日々だったのです。

この経験が良かったのかそこからどんなバイトでもやろうという気持ちが出て、今では旅行代理店の正社員として働いています。こんな風に引きこもりを脱却できるとは思いませんでしたが、何がきっかけになるか解りません。

あの頃の自分に会えるなら、ただ一言「人生何が起こるか解らないから死だけは考えるな」と言ってあげたいです。

いつまでもこのままではいられない

現在引きこもりをしているあなたは、心の底では「このままの生活をいつまでも続けられる訳じゃない」と解っているでしょう。

解っていても出来ないのは誰だってそうです、でもちょっとした行動が後々良い方向へと転がる事もあります。いきなり正社員職を探すのは大変なので、まずは短期バイトから始めてみましょう。

バイトで慣れたら正社員というように、段階を踏んでいけば引きこもりから抜け出せるのです。