社会的活動が半年以上にわたって困難になった状態と定義づけられている「引きこもり」ですが、全員が「働きたくない」「外に出たくない」と考えているというわけではありません。

少なからず「働きたい」「外に出たい」と考えている「引きこもり」の人がいることもまた事実です。しかし、長期間社会活動を行っていなかったことによる不安や自信喪失から、その一歩が踏み出すことができないという人が圧倒的に多くいます。

そのように就労意欲がある人に向けて、社会復帰へのステップの踏み出し方や、社会復帰へと向いている仕事を紹介していきます。

「引きこもり」の社会復帰が難しい理由は?主に4つ!

社会復帰は「引きこもり」にとって難しいものになります。その理由は下記の通りです。

「引きこもり」は社会復帰が難しい!

長期間社会に出ていなかった「引きこもり」の人にとって、社会復帰は大きなハードルとなります。それは、以下のような事情を抱えている人が多いからです。

    <「引きこもり」の社会復帰のハードル>

  • コミュニケーション能力に自信がない
  • 声を出すことが難しい
  • 生活習慣が不規則
  • 体力の低下

「引きこもり」がコミュニケーション能力に自信がない理由は?

「引きこもり」という選択肢を選んでしまった人々は、その背景に「人間関係の構築への自信喪失」があります。「引きこもり」はなんらかの理由で人間関係を上手く築き上げることができなかった人が多く、これが社会復帰を妨げるハードルとなっています。

「引きこもり」の人が声を出すことが難しい理由は?

「引きこもり」の人々は人間関係の構築に対して自信を失っていることから、自ら人を遠ざけようとする傾向にあります。人を遠ざけるということは会話の機会が失われるということとイコールであり、会話を避けるということは声を出す機会がなくなってしまうことを意味しています。

また、人間に対して恐怖心を抱いていることから、会話というもの自体に対しても恐れを抱きがちです。結果、声を出しづらくなってしまうという状況を作り上げてしまいます。

「引きこもり」の人が生活習慣を不規則にしてしまう理由は?

「引きこもり」になってしまうと、スケジュール管理をする必要がなくなってしまいます。よって、昼夜逆転した生活になってしまうという人が後を立ちません。

「引きこもり」の人が体力を低下させてしまう理由は?

「引きこもり」になってしまうと、自室や家の中といった限られたスペースでしか動くことがなくなってしまいます。それにより運動能力が低下してしまい、長時間体を動かすことが困難になってしまいます。

「引きこもり」の人が最初にすべきことは?「生活を整えること」が重要!

「引きこもり」の人は、前述した通り不規則な生活をしている人が多くいます。よって、社会復帰に向けて最初にすべきなのは、「生活リズムを整える」ことであると言えます。

「早寝早起き」を実行する!

生活リズムを整えるために一番手っ取り早いのは、「早寝早起き」です。起床時間と就寝時間を決め、それを繰り返すことで体にリズムが染み付いていき、昼夜逆転の生活を整えることができるようになります。

「運動不足」を解消する!

「引きこもり」の人は、限られたスペース内の移動しかしない人が圧倒的に多いために、慢性的な運動不足に陥り、体力が低下してしまいがちです。それを解消するためには、徐々に生活範囲を広げ、体を動かすようにすることが重要になっていきます。

とは言え、いきなりハードなスポーツをすることは体力的に難しいので、軽めのウォーキングといったハードルの低いものから手をつけることをおすすめします。

食事の時間を決める!

「引きこもり」によって生活リズムが崩れていると、食事の時間もばらつきが出るようになってしまいます。そうなると、ますます体内時計に狂いが生じるようになってしまいます。

食事の時間を決めることは、体内時計のリセットにもつながります。よって、朝食、昼食、夕食の時間をしっかりと設け、栄養のある食事をとることが大切になります。この「3食しっかりと食事をする」ということは、体力を向上させるという意味でも非常に重要なものとなっていきます。

「引きこもり」脱出の鍵は?「適度な人との距離感」にあり!

「引きこもり」の人は、人間に対して恐怖を抱いている人が多くいます。そのために、いきなりコミュニケーション能力を求められる仕事、つまりは接客業や営業といった仕事はハードルが高く感じてしまいます。

しかし、まったく人間関係を築くことができない仕事は、「引きこもり」の状態を改善するとは言えません。よって、適度に人と付き合うことがある、というレベルの仕事から徐々に慣らしていくことをおすすめします。具体的には、工場の仕事や清掃の仕事などがあります。

徐々に仕事の幅を広げるためには?「スケジュールが決まっている」仕事を選ぶ!

少しずつでも仕事に関わるようにすることが「引きこもり」の脱出の大きな一歩となりますが、生活リズムが整っていない仕事に就いてしまうと、体に大きな負担がかかることになってしまいます。

そのため、外に出ることに慣れてきたら土日が休みの仕事など、スケジュールがしっかりと約束されている仕事を探してみるのがおすすめです。

「引きこもり」にもハードルが低い仕事形態は?「短期」が鍵!

いきなり「正社員で長期間働こう!」と意気込んでしまうことは、「引きこもり」の人にとっては高すぎる目標になってしまいます。よって、短期アルバイトや契約社員など、「短期」から始められる仕事から少しずつ着手していくことが勧められます。

特に契約社員の仕事は土日の休みが約束されている職場も多いことから、生活リズムを整えることにつなげられるため、「引きこもり」の状態を脱するのにおすすめの仕事であると言えます。

「引きこもり」の仕事探しで大切なことは?「焦らない」「短い時間」から!

「引きこもり」から脱出して仕事をしたい人に向けて、社会復帰のためにすべきことや、おすすめの仕事を紹介しました。

「社会復帰」は、「引きこもり」から脱出したいと願う人の最終目標とも言えます。しかし、いきなり大きな目標を掲げてしまうと、挫折したときのショックや、さらなる自己否定感につながる可能性があります。

そのため、まずは低いハードルのものから着手し、徐々にハードルを高くしていくことをおすすめします。焦らずにゆっくりと、着実に1つ1つ乗り越えることは、社会復帰に対する「自信」を回復させることにもなります。

まずは生活リズムを整え、それから少しずつ社会に出る時間を増やすことを目標にしていけば、いずれ長時間の労働をすることが可能になります。

最終的なゴールを決め、そこに向けて少しずつ努力していくことが大切です。