「引きこもり」というと、世間的には「部屋に閉じこもって仕事をしていない人」というイメージが非常に強いものです。しかし、実のところその「引きこもり」はそれだけには止まらず、細分化されていることを知らない人は数多くいます。

一概に「引きこもり」と言っても、それぞれ特徴が異なります。「外出することができない」という点は総じて同じですが、そこに至るまでの過程や原因に違いがあるためです。

そこで、この「引きこもり」を細分化し、それぞれの特徴について細かく解説していきます。

実は細かい違いがある?「引きこもり」は3つに分けられる!

「引きこもり」には、細かい違いがあります。そこで、引きこもりの定義と分類について解説します。

「引きこもり」の定義は?

「引きこもり」というと一般的には「半年以上社会的な活動を行うことができず、自室あるいは自宅に閉じこもっている状態」を指します。しかし、その「引きこもり」に至る過程は、個人によって異なるため、必然的に「引きこもり」も細分化されていきます。

「引きこもり」は主に3つある!

「引きこもり」を細かく分解していくと、下記の3つに分けられます。

    <3つの「引きこもり」>

  • 社会的引きこもり
  • ニート的引きこもり
  • 精神疾患による引きこもり

「引きこもり」とひとまとめにされがちですが、原因と過程が違うだけで、心理や状態がまったく異なるため、違うものとして扱われます。

「社会的引きこもり」とは?労働意欲の有無が重要!

「社会的引きこもり」とはどのようなものなのか、特徴と合わせて解説します。

「社会的引きこもり」とは?

「社会的引きこもり」には、「6ヶ月間にわたり自室あるいは自宅に閉じこもっている」ことに加え、「精神的な理由」があるタイプの引きこもりのことを指します。なんらかの理由で精神的に傷を負い、対人恐怖や社会恐怖を覚えている「引きこもり」は、この「社会的引きこもり」に属します。

「社会的引きこもり」には、労働意欲がある!

「社会的引きこもり」の状態に陥っている人の最大の特徴は、労働意欲があることです。「働かなければならない」「自立しなければならない」という思いが非常に強く、しかし自分で精神状態をコントロールすることが困難であるため、結果として「部屋に引きこもる」という選択肢を取らざるをえない状態です。

「どうにかしなければいけないのに、どうすることもできない」という切実な思いを伴っているため、非常に苦しそうな状態であり、周囲に対して常に罪悪感を抱いていることも特徴として挙げられます。

「ニート的引きこもり」とは?罪悪感や労働意欲がない!

「ニート的引きこもり」とはどのようなものなのか、特徴と合わせて解説します。

「ニート的引きこもり」とは?

「ニート的引きこもり」は、「6ヶ月間にわたって自室あるいは自宅に引きこもっている」という点では「社会的引きこもり」と同じですが、労働意欲や罪悪感がないことが大きな特徴としてあげられます。

本来社会活動ができる状態であるにもかかわらず、外出する意欲や労働する意欲が損なわれてしまっています。要は、「引きこもり」という状態が「意図的である」というのが、「ニート的引きこもり」であると言えます。

「ニート的引きこもり」は愛情不足が一因となっている場合もある!

「ニート的引きこもり」は、「周囲に心配して欲しい」という、愛情を求める気持ちから発生する傾向が非常に強いです。その対象として最初に挙げられるのが、「親」の存在です。

親から愛情を受けられなかった状態、あるいは「引きこもり」の本人がそう思っている場合、「親にかまって欲しい」という気持ちから、この「引きこもり」を選択しているケースがあります。そのため、周囲の環境や他人(とりわけ、「親」に対して)に自分が「引きこもり」になってしまった理由を求めることが多く、罪悪感を抱くことがありません。

「精神疾患による引きこもり」とは?恐怖心が大きい状態に注意!

「精神疾患による引きこもり」とはどのようなものなのか、特徴と合わせて解説します。

「精神疾患による引きこもり」とは?

「精神疾患による引きこもり」とは、前述した「社会的引きこもり」に精神疾患が付随した状態のことを指します。主に外出に対する恐怖や不安が多い傾向にあり、その結果として「引きこもり」という状態を選んでしまうことになります。

外出に対する不安を取り除くことが最優先!

「精神疾患による引きこもり」は、外出に対する恐怖や不安を和らげることで対処することができます。そのためには、徐々に行動範囲を広げることが重要です。

徒歩圏内から、電車で1駅先に行き、さらに遠くまで行く…というように、段階を踏んで外出に対する恐怖心や不安感を取り除いていくことをおすすめします。

様々な「引きこもり」に共通することは?「自信」がポイント!

以上の通り、「引きこもり」には様々なものが存在します。これらに共通するのは、なんらかの理由によって「自信」を喪失しているということです。つまり、この「自信」を回復させることにより、「引きこもり」の状態から脱することができるようになります。

3つの「引きこもり」の解決策は?「自信の回復」が大切!

「引きこもり」を細分化し、それぞれの特徴について解説しました。

「引きこもり」は主に「社会的引きこもり」「ニート的引きこもり」「精神疾患による引きこもり」の3つに分けられますが、その根底にあるのは「自信の喪失」です。

なんらかの事由により「自信」を失った人々が選んだ選択肢が「自己の中に閉じこもる」ということであり、それが表面化した行動が「自室あるいは自宅に閉じこもる」というものになるというわけです。

この場合に最も有効な手段は、「自信を回復させること」です。

「社会的引きこもり」の場合であれば人間関係の構築に対する自信を、「ニート的引きこもり」の場合は愛情に対する自信を、「精神疾患による引きこもり」は、外出に対する自信を持たせることが近道となります。