「6ヶ月以上にわたり部屋あるいは自室に閉じこもってしまう」という状態を指す「引きこもり」ですが、そこに至るまでの原因および家庭は各々異なるものになります。

しかし、元を辿っていけば心理的な面では共通する事項が非常に多くあります。すなわち、「引きこもり」に陥りやすい心理というものが存在しているということです。

その心理を理解することで、「引きこもり」の状態への理解が深まり、ひいては予防や解決につながります。「引きこもり」に向かう心理を理解するということは、「引きこもり」の対処にとって、非常に重要なことでもあります。

そこで、適切な対処のためにも「引きこもり」に陥りやすい心理状態というものを分析および解説していきます。

「引きこもり」はどんな心理状態?主なものは4つ!

「引きこもり」の心理状態としては、下記のようなものが挙げられます。

    <「引きこもり」の心理>

  • 人が怖い
  • 自己否定が強い
  • ネガティブ思考
  • 人目を気にする

「引きこもり」が対人不安を抱くのは何故?「自己表現」が苦手!

「引きこもり」は対人不安を抱きやすいことが特徴です。なぜそのようになるのかを解説します。

「引きこもり」は人が怖い!

「引きこもり」になる人の中では、過去に人間関係を上手く構築できなかったという人が数多く存在しています。そのことから、人に対して恐怖心を抱きやすくなる傾向が強いです。

「引きこもり」は自己表現が苦手!

「引きこもり」の人は、自分自身のことを表現することや、自身の心のうちをさらけ出すことが苦手です。これもまた、過去の対人関係が影響している場合が多く見られます。過去に自分の本音を打ち明けて拒否をされた経験があると、自己表現をすることに対して恐怖が生まれやすくなります。

「引きこもり」が自己否定をしがちな理由は?「達成経験の少なさ」にある!

「引きこもり」が自己否定をしがちな理由については、2つの理由が挙げられます。

「引きこもり」は自己否定感が強い!

「引きこもり」の状態に陥ってしまった人は、自己否定感を強く抱きがちな傾向が強いです。常に自分に自信がなく、「自分を褒める」という経験が圧倒的に不足しているケースが多いです。つまり、自分自身を目標へ上手く導く力が弱いということになります。

「引きこもり」は「目標をクリアした経験」が少ない!

「引きこもり」の人が自己否定感を抱きがちな理由としては、「目標をクリアした」という経験が少ないということが挙げられます。人はあらゆる目標を乗り越えることによって、「自信」をつけていく生き物ですが、「引きこもり」の状態に陥ってしまった人は、そのような経験がないため、「自信」の根拠が不足しています。つまり常に自信喪失の状態に陥っているために、自分自身を否定しがちになってしまうのです。

「引きこもり」がネガティブ思考な理由は?「不安感」がつきまといやすい!

「引きこもり」がネガティブな思考を持ちやすい理由について、具体的に解説します。

「引きこもり」にはネガティブな思考を持つ人が多い!

「引きこもり」は、内向的でネガティブな思考を持つ人が陥りやすい状況であると言えます。落ち込みやすく傷つきやすい、あまり精神的に余裕を持てないタイプの人が「引きこもり」を引き起こしやすい傾向にあります。

「引きこもり」の人は「不安感」を抱えやすい!

「引きこもり」の人は、常に何かしらの不安を抱いているという人が多いです。将来を悲観したり、くよくよと悩んだりしがちな人ほど、自分の中に閉じこもってしまい、「引きこもり」という状況を選択しやすくなってしまいます。

「引きこもり」が人の目を気にしがちな理由は?「理想」が強い!

「引きこもり」の人は、常に人の視線を気にしやすいです。その理由については下記の通りです。

「引きこもり」の人は人目を気にしやすい!

「引きこもり」の人の中には、「他者からの承認」=「愛情」を受けられず、自分の存在についての自信を持つことができなかった、というケースの人もいます。

「自分に自信が持てない引きこもり」は、他者の評価に依存しやすい!

人は、他者に自分の評価を依存するため、「自分が人にどのように見えているか」ということを気にしがちです。よって、外見や言動を気にする人が多いです。「他者にはこのように見えていないといけない」という「~べき思考」が強い傾向にあるため、そのことがストレスとなり、「引きこもり」を引き起こすケースも存在します。

「引きこもり」心理の根元にあるものは?「自信の喪失」が肝!

「引きこもり」に陥りやすい人の心理を4つに分けて分析・解説しました。「引きこもり」になりやすい人は、総合すると「対人関係が苦手」で「自己否定感が強い」、「ネガティブ思考」かつ「人目を気にする」タイプの人であると言えます。

その根元にあるのは、「自信の喪失」です。過去に人間関係の構築が上手くいかなかった人や、自分に自信を持つことができる経験が少なかった人、自分の意見を否定されたことがある人は、自分の中に閉じこもりがちとなり、外の世界に出ることに対してハードルを高く感じてしまう傾向にあります。それが悪化することにより、「引きこもり」という状態を引き起こしやすくなってしまいます。

これらのことをクリアするためには、少しずつ自分自身を認めていく経験を積むということが非常に大切になります。まずは信頼できる身近な人間から自分自身を肯定してもらうなど、ハードルの低い部分から自信をつけていくことで自尊心が回復し、外の世界に対する恐怖も薄らいでいきます。

「自信」をつけることが、「引きこもり」を解消する最大の近道と言えます。